間取り相談事例 「鬼門の台所はイヤなんです」 伊賀の農家住宅
もくじ
はじめに
相談内容の詳細
鬼門とは
水回りの事
アドバイス内容
まとめ
はじめに
三重県伊賀市の農家住宅リフォームの間取り相談事例です。
改修工事にあたり、台所の位置がしっくりこないという事で相談を受けました。
昔から田舎では鬼門に台所を設ける事が多いのですが、気になるようでした。
相談と内容の説明について書いていきます。
相談内容の詳細
・リフォーム工事を実施するにあたり、地元の大工さんに相談をした。
台所の位置を以前の位置(北東)から変えてほしいとお願いしたが、配管の理由とか、ここが一番良いとか言われて、対応してくれない。
自分である程度の図面を書いて指示したい。
田舎の農家住宅では、大体、決まった間取りがあります。
大工さんは、その中でも自分の型を持っている人が多いです。
当然ながら、大工さんも多くの家を手掛けていて、間取りのアドバイスをしてくれます。
ただ、自分の型と違う間取りの家を考えるのは苦手な方も多く、今回はこのパターンだったみたいです。
当然、お客さんの要望は、できる限り聞いてくれるので、施主さんから間取りの指示をする事になったみたいです。
また、間取り図と言っても、方眼紙に四角を書いていく程度で、窓などは現地打ち合わせになります。
鬼門とは
鬼門は、家の中心から東北方向の45°の範囲を言います。
家の中で一番寒い方向と言われています。
台所を考えると、昔の生活様式で、女性が調理し、暖房もないと仮定すると、明らかに「冷えからくる病気にかかりやすい」と考えられます。
昔は季節風などの影響も考えられていたのかも知れません。
いずれにしても、冬に影響が出そうです。
現在では、断熱性の良い住宅が多く、東北だから寒いという事も少ないと思います。
**参考**ここから**
以前書いたコラムの鬼門の台所についてを転記します。
東北は本来幸福の入り口です。
そこに水と火の影響があるキッチンを設置すると、奥さんが強くなると言われています。
私は、物が腐らないので、鬼門の台所が大好きです。
「だから強い奥さんの家が多いのか」と納得してしまいました。
奥さんが強いほうが、良い事が多いという事は、現代社会の常識です。
あまり気にしなくて良いのでは?
しかし、水と火は金運に影響するので、対策ををします。
まず基本はやはり清掃です。
これは風水でなくても清潔にしていた方が、健康に良い事が、わかります。
次にはエプロンを付ける事です。
エプロンで負の力が防げます。
大事な話しや、子供の教育などは、エプロンを外して、水と火から2m以上離れて話しをする事が良いです。
**ここまで**
水回りの事
システムキッチンに合わせて、背面のシステム収納を設ける事が多くなっています。
この場合、方位で確認する水回りってどの範囲か迷います。
私は、水栓と排水口を方位確認の対象としています。
どこまでを対象とするかは、本人次第です。
この事は、トイレやユニットバスも同じです。
アドバイスの内容
難点か提案しました。
・母屋と小屋座敷の使い勝手を考慮して、勝手口の位置検討や動線検討をしてください。
方位的な事も重要ですが、基本的な生活のしやすさを優先してほしいとのアドバイスです。
(田舎では母屋と小屋座敷とで、複数世代が生活する事が多いです)
・家の中心をしっかり確認をすると共に、正確な方位磁石での北を確認してください。
正確な鬼門の位置を確認する事は、基本中の基本です。
(参考:家の中心の算出方法)
・鬼門位置に物置を設置するなどして、水栓の位置などをずらす方法があります。
・どうしても流し台の位置の変更ができない場合は、最近の住宅事情では寒さに対して対策ができる事を認識していただくと共に、インテリアや、壁の色などで対応してください。
まとめ
ある程度の間取りプランはメモ書き程度でお渡ししました。
正式な図面は施工者も決定していたので、そちらの方に対応していただきました。
相談者様には良かったと喜んでいただきました。
間取り検討の参考にしてください。
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