目次

はじめに

伊賀で住む場所(私の主観)

中古住宅もいろいろ

主にチェックするポイント

リフォームの方法

まとめ

 

はじめに

「老後は夫婦で静かなところで暮らしたい」とか思ったことはないですか?

最近は、田舎の空き家問題が深刻になり、自治体が空き家の情報提供を実施し、インターネットなどで情報入手が容易になってきています。

田舎などに移住する際、どのようなことに注意すれば良いのでしょうか。

もちろん、移住の目的や生活リズムなどによって、人それぞれだと思います。

今回は、建築士として、私が家を買うならばという視点で、中古住宅を選ぶ際のポイントを考えていきたいと思います。

伊賀で住む場所(私の主観)

基本的に、伊賀では、複数世代で住んでいることが多いです。

なので、基本的に家は大きいです。

田舎建ての場合、一つの敷地に二棟立っていることがほとんどです。

しかし、私のように、子供と同居していない場合、そのような大きな家は必要ないです。

空き家バンクなどで、結構このような家が出ていますが、家族四人程度で済むには、広すぎると思います。

また、子供と同居していないということは、年を重ねて、車の運転が困難になった場合、車でしか移動できないような場所では、生活しづらいということです。

上野の街中の場合、 家の作りが町屋づくりになるので、奥行きに長い細長い住宅になっています。

建築関係者としては、ものすごくやりにくい住宅です。

当然得意な人もいると思いますが。

上野の街中では、公共下水道がないため、合併浄化槽の設置が必要です。

中古住宅は、汲み取り式トイレの場合が多く、浄化槽の設置が必要となります。

事前に調査する必要があります。

結局、どこが良いのでしょうか。

街中に近く、街中ではなく、静かな場所、探してみてください。

それと、古くからの集落では、馴染むまでに時間がかかるので、注意してください。

 

中古住宅も色々

中古住宅と言っても、いろいろあります。

 単純な中古住宅以外でも、不動産屋が管理しているリフォーム済み中古物件や、 家としてではなく土地の付属物としての物などです。

目的によって、最適な形態のものを選ぶと良いと思います。

一般的な話ですが、リフォーム済みのものは、前の状態が分かりにくく判定が難しいです。

リフォーム工事をする手間がないためすぐに住めて良いという人もいます。

また土地の付属としての建物は、雨漏りや老朽化が激しいことが多く、直すよりも、建て替えた方が良いという判断を 施主または不動産屋がした可能性が高いです。

この場合、建物の解体撤去費用がかかってくる(結構高額)ので要注意です。

タイトルの私がもし買うならば、ですが、リフォーム前の中古住宅を選びたいと思います。

専門家なので。

 

主にチェックするポイント

まず、チェックするポイントですが、土地の状態を見てください

崖地にあるのか、田んぼの中なのか、昔から家が建ってるところなのか見てください。

昔の家は、杭や地盤改良をしている可能性が低く、軟弱地盤の家は狂いが生じている可能性が高いです。

特に、地面が湿っているような土地は、要注意です。

木造の場合、シロアリの原因になり、土台や柱が腐朽し、改善できないような状態の場合も、多いです。

田を埋め立てたような場合も、いたような状態になることもあります。

築年数や、家の傾き具合などにより、大丈夫というふうな判断をする場合のみ、候補に入れてみてはどうでしょうか。

次に、リフォームでは改修できないような部材の、状態を確認します。

田舎建ての場合は、柱や鴨居が見えている場合が多く、ある程度の確認はしやすいと思いますが、洋風住宅の場合、柱等が隠蔽されている場合がほとんどで、天井点検口や床下点検口から目視で確認する必要があります。

今まで一番酷いのは、シロアリに喰われて、柱と梁の外側部分しか残っていないような状態のものを見たことがあります。

なぜ屋根が持っているのか不思議でした。

後で直せるところは、最悪お金をかけて直せばいいので、家の基礎・土台・柱・梁などの、リフォームしにくいところを重点的に確認してください。

特に建売住宅などは、柱に外材を使っている可能性が高いので、要注意です。

また、雨漏りの跡がなく、屋根が健全な場合、後々のリフォーム費用が大きく減る可能性が高いです。

 

リフォームの方法

もちろん家の状態によって変わりますが、 良い家を選べた場合最低限のリフォームで済むと思います。

 基本的には住宅設備(台所・風呂・トイレ)と、床材の変更(床断熱)及びエアコンの設置で、済むと思います。

比較的安価で良好な生活ができます。

前にも書きましたが、リフォーム済みの物件の場合、必要以上のリフォームをしている可能性もあり、当然その費用も住宅価格に反映されています。

また、必要以上に大きな家を購入した場合、当然ながらリフォーム費用も莫大となります。

大きい家が安いからといって、買うのは、お勧めできません。

私の今の状態ならば、子供と同居していないので、平屋の小さな家を購入します。

 

まとめ

もし、私が伊賀で中古住宅を買うならば、 街中周辺か駅近くかで、地盤が良好で、田舎建てで雨漏りのしていない、小さな平屋の家です。

最低限のリフォームをして、快適に過ごします。

小さな庭で、自分が食べるぐらいの野菜を作れたら上等です。

 

参考になれば嬉しい