もくじ

はじめに

風水間取り上の鬼門の意味を考える

令和時代の住宅だもの

風水にこだわった結果

行き詰まり

配置が難しい部屋

階段の位置

台所の位置

トイレの位置

気にしすぎない風水間取り

 

 

はじめに

風水を完全に考慮した家って、どんな感じなのでしょうか。

作った人がいるみたいですが、八角形だったと記憶しています。

回転する家もあったような気がします。

この場合の方位って、どう考えるのでしょうか。

ともかく、一般住宅では、こだわる度合いによって設計難易度は変わるものの、何かの事柄を妥協しないと、間取りを決める事はできません。

風水間取りでよくある話をもとに、どの程度考慮するのが良いのか検討します。

 

本コラムでは、一般的に間取り検討などで使われる考えを風水や方位と呼ぶことにします。

本格的な物とは少し違う可能背がありますので、ご注意ください。

 

風水間取り上の鬼門の意味を考える

家の間取りで、鬼門(北東)は家で最も寒い方位、裏鬼門(南東)は最も熱い方位と言われることがあります。

東は朝日、南は暖、西は西日、北は寒と考えると、ほぼ、前述の通りになりますが、そう考えると、一番暑い方位は南、一番寒い方位は北となります。

多分、風の吹く方向や、日照の特徴なども考慮されているのでしょう。

後は、日照時間や地球の磁力、色に対する精神的影響などを考慮している可能性もあります。

 

 

令和時代の住宅だもの

現在の住宅と45年前の田舎の家(私の育った環境)での違いを書き出します。

 

<昔>

・台所は土間にあった。

・ガスもあったが、おくどさんもあった。

・私の実家は大工であったが、農家でもあったので、日中は土足で移動できるような動線であった。

・木製建具で隙間風が吹いていた。

・畳の間からも隙間風が吹いていた。

・家の中で石油ストーブや、豆炭こたつなどで暖を取っていた。

・トイレは屋外で、ポットン便所であった。

・風呂は五右衛門風呂で、まきでお湯を沸かしていた。

・台所の排水などは側溝に流していた。

・井戸水を飲用としていた。

もっといろいろあるでしょうが、現在の住宅事情とは大きく違います。

 

<今>

・断熱性や気密性が高い住宅が一般的

・水道や下水道(浄化槽)が整備されて、衛生的である。

・基本的に、靴を脱いで生活する動線である。

・夏は冷房、冬は暖房で快適に生活できる。

などなどです。

 

少し前と今とでは大きく住宅状況が違います。

果たして、昔から変わらない、風水や方位の話をどこまで考慮すればよいのでしょうか。

本当に悩ましいです。

 

風水にこだわった結果

各方位には、作ってはいけないもの、作ると吉とされるものがあります。

井戸や台所、かまど、納戸、高い木などの位置などです。

細かい事をすべて考慮をして、間取りを考えてみましょう。

すべての物を良い方位に配置すると、家の形がいびつになって中心がずれて、また振出しに戻る。

それの繰り返しになります。

最終的には、各要素の方位的には良いものに収束するでしょうが、使い勝手や建設コストとしては、良いものになる事はなさそうです。

 

 

行き詰まり

間取り設計をする場合、トイレと階段の位置に困る事が良くあります。

特にトイレは大きさが小さく、窓際に設置するとデッドスペースができてしまいます。

階段は、私は窓際に設けたいので、うまく納まらないです。

階段の下にトイレを設置する方法は、間取り設計的には納まりやすいですが、音もドンドンするし、風水的にも良くないとされるので、採用はしていないです。

このような、ただでさえ配置が難しい部屋の配置に方位的要素を取り入れると息詰まる事が多くなります。

 

 

配置が難しい部屋

階段、トイレ、台所は、経験上配置が難しい部屋だと感じます。

それぞれについて、私自身が風水や方位について気にするかどうかを書いていきます。

 

 

階段の位置

建築設計者の立場として階段の位置は重要です。

階段の位置は、風水的には家の中心はダメです。

気が抜けます。

家の中心でなければ窓なしでも良いでしょうが、問題もあります。

リビングに設置する場合、2階とリビングを隔離する扉が無いと、暖房や冷房の効率が悪くなったり、調理などで発生する蒸気が、2階まで届いてしまう事があります。

最近では、全館空調という考え方もありますが、電気代を考えて、私のまわりでは、ほとんどの人は実施していないです。

また、窓のない階段は、照明器具などを工夫して、昼間でも暗いという事が無いように注意が必要です。

ちなみに、家の中心にある階段には、木のオブジェクトやポスターを貼ると良いようですが、理由はわかりません。(しらんけど)

 

台所の位置

方位として、キッチンの位置は、私は気にしないです。

方位よりも、使い方を優先します。

なぜならば、今から改修や新築される家のほとんどが、床断熱や床暖房など、足元の冷え対策が容易にできるからです。

水道、下水道整備は当たり前になっています。

土間に調理場あるような場合、足元の冷え対策が難しく、また、下水も外部に溜め桝などもあり、体調管理、衛生管理に気を使う必要があったのでしょう。

当然、井戸水を守るためにも、様々な言い伝えをしたのだと考えます。

それでも、今でも注意する事はあります。

 

・換気に注意

調理ををする場所なので、蒸気や煙などが発生します。

必ず換気できる場所に設置する必要があります。

アイランドキッチンなどの場合は、有圧換気扇とダクトの併用となります。

 

・ガス器具を使用する場合、内装制限を受ける可能性があります。

法律で定められた措置です。

石膏ボード下地などで対応する必要があります。

その他にも、動線の検討や水はね時の清掃の容易性の確保などがあります。

 

 

トイレの位置

私は、風水的には気にしませんが、建築的に気にします。

昔は、トイレは、家の外にありました。

今でも、そのような家は、田舎では多いです。

汲み取り式が普通だった時代は、台所以上に衛生面に気を付けなければならないです。

伝染病など防ぐためにも必要な処置だったのでしょう。

今では、ほとんどが水洗となり、衛生的にはかなり良くなっています。

そのような意味で、方位的な事は気にしないです。

間取り計画で、私が注意する事は次の通りです。

 

・換気と採光のために窓を設ける。

窓のない暗いトイレって、気が滅入ります。

トイレは、どうしても臭いが発生します。

基本的には換気扇で換気しますが、たまには窓を開けて換気をしたいです。

どのような形状でも良いですが、換気ができる窓が設置できる位置にトイレを配置します。

 

・LDKから直接トイレが見えない位置に設置する

トイレは臭いがする事が多く、食べたり調理したりする場所に、影響を与えないように配置する必要があります。

基本的には廊下に面して配置しますが、どうしてもLDKに設けなければならない場合は、洗面所などをクッションで使うと良いでしょう。

 

間取り以外にも24時間換気の換気扇を兼用する事がおすすめとか、扉のアンダーカットは必ず設けるとか、掃除しやすい床材の選定とか、色々こだわりはあります。

 

気にしすぎない風水間取り

結論は、どこまで気にするのかは、本人次第となります。

私は、今年のラッキーカラーとか、まじない的な物は、排除しても良いと思います。

ただ、人間である事の特性を考慮したような事もありそうです。

・アトピーには青(心理的要因)

・恋愛運アップはピンク(心理的要因)

・北枕は健康に良い(磁力の影響)

などなどです。

 

いずれにせよ、どこまで風水や方位を考えて間取りを決める事が良いかは、答えは無いです。

「気分の問題」で済む程度を私はおすすめします。

 

間取り検討の参考にしてください。

 

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