はじめに

田舎で古民家再生を実施する方は、何世代も続くような古くから地域に住んでいる家族の方が多いです。

「新しく子供ができた」とか、 「孫が結婚するから」という理由が多いです。

ただ、そのような地域でも、私みたいに、理由があって、独身の者もいます。

私は次男坊なので、家も田んぼも無いので自由です。

子供も、そこそこの人数いたので、結婚していた当時は、大人数で生活するように家を建てました。

ところが、今は、その広い家で一人暮らしをしています。

一般の家庭でも、代々続く家でない限り、広い家が必要なのは子供が大きくなるまでの間です。

自由な境遇を活かして、「平屋の古民家を建築士の私が買ったら」といううテーマで、少し考えて(妄想)みます。

 

事務所兼住宅

家の大きさなど、必要条件はどのようなものでしょうか。

私の仕事場は、基本的に家なので、事務所兼住宅という使い方になります。

また、一人暮らしですが、子供が年に数回遊びに行きます。

雑魚寝でも、泊まれる場所がないと、少し寂しいことになります。

そのような事から、LDK が一つ、 六畳の部屋が一つ、八畳の部屋が一つ、物置、最低限これだけの部屋が必要です。

田舎の平屋古民家の、標準的な建物を考えてみます。

南玄関の西側に六畳二間八畳二間の「田の字」の部屋があります。

基本的には玄関の東側には土間であった場所があります。

大昔は、そこで牛を飼っていたみたいです。

今は、応接間や洋室になっていることが多いです。

玄関の北東は台所となります。

古い家だと、かやぶきの家を買うと、ちょうどこんな感じの建物になります。

 

間取りの検討

家の昼間の使用用途は、事務所がメインとなります。

事務所は、正面から見える場所がよく、この場合は、当然、玄関の東側の部分になります。

昔、牛がいたという、南東の一番良い場所です。

事務所の東側に、トイレとお風呂を設けます。

玄関の北と北東側はそのままダイニングキッチンとします。

玄関から北西の六畳の部屋はリビングとします。

北側の一番西側の六畳の部屋は、寝室とします。

南面の二部屋は、予備の部屋として、物を散らかさないようにします。

基本的には、客室などなります。

北側の部屋が六畳と四畳半の場合、玄関の西側を南から北までリビングとして使う方法もあります。

基本的に、大きく間取り変更しなくても、使い勝手が良さそうです。

リフォームする箇所

内装と、水回りの改修は実施したいです。

床面は古い家は、すきま風が激し、く冬はかなり寒いと思われます。

畳の場合は、畳下地の上に、すきま風防止を行い、断熱材を敷き、フローリングにします。

当然、柱や床の材料が劣化している場合、補修します。

板の間の場合も、断熱仕様にします。

内装関係については、状態にもよりますが、左官系の塗り素材で仕上げるか、もしくは、断熱材仕様のクロス仕上げにします。

窓関係は、木製建具の場合はアルミサッシに入れ替えます。

すでにサッシの場合、内窓等を設置し断熱性を向上させます。

耐震性の向上のために、家の四隅に制震ダンパーーを入れることができるのであれば、施工します。

屋根が、茅葺き+トタンの場合、状態によってトタンの張り替えもしくは塗装を施します。

瓦の場合は、 状態にもよりますが、瓦撤去の上、ガルバリウム鋼板ふきにします。

 

そこそこ費用はかかりますが、長年、住めると思います。

あと、設備関係は、工事改修時に可能な範囲で新しくします。

特に、電気系統は、古い建物の場合、生の線が出ている場合があるので、要注意です。

 

 

まとめ

もし自分がリフォームをするならと言う考えです。

参考になることがあれば嬉しいです