和室のふすまを木製引戸に変更 伊賀市内事例
はじめに
畳の部屋を板の間に変えるついでに、ふすまをガラス入り戸に変えました。
お客様の希望もあり、木製建具にしました。
案外、しっくりしました。
良い経験ができたので、事例紹介をします。
依頼内容
お得意様の紹介で農家風田舎住宅の床材の変更をすることになりました。
畳の隙間から風が吹き込んで寒いらしいです。
古くなった事もあって、また、高齢なため椅子生活なので、板の間にしたいとの事。
ついでに、改修の部屋周りをきれいにしたいとのことで、ふすまの取り換え、障子の張替えをしたいとの事でした。
打ち合わせ、設計内容
打ち合わせを何回かしましたが、当社に頼んだ理由は、このようなものでした。
・家を建ててくれた大工さんが廃業して、仕事を頼める人がいなくなった。
・飛び込み営業や某シロアリ屋に騙された(本人談)
・近所で時々、工事しているのを見た。
一番最後のは、詐欺まがいの人の営業文句でもあるので、要注意なのですが、結局は、その家の人に評判を聞いてから、頼んでくれたみたいです。
いろいろ打ち合わせをした結果、次のようになりました。
・費用を抑えるため、畳を撤去、下地を残してフロア張りにする。
取り合い部で多少の凸凹が出る可能性があります。
しかし、うまくいくと既製木材を加工せずに使用できるので、安価に済みます。
・隙間風を防ぐと共に、底冷えを防ぐため、輻射断熱シート+スタイロフォーム断熱とする。
・フロア材は、耐摩耗性を考え、シート表面の物とする。
・障子紙は、破れにくいワーロン紙とする。
・ふすまは木製建具引き戸に変更し、縦長窓を付ける
戸襖(一面合板、一面ふすま)も考えためしたが、窓のデザインが決まり物しか無く、凝った作りにすると費用がものすごく掛かるので、縦長窓の木製建具にしました。
工事実施
この家を建てた大工さんは、腕が良かったみたいです。
20年以上経ってもほとんど狂い無し。
建具は現地の状況に合わせて作るのですが、今回はすべて直角という奇跡。
(通常は斜めになっていたり、台形だったり)
なので、床も既製木材の下地で施工できました。
無事2日で施工完了。
確認をしてもらいました。
追加工事
和室から見た木製建具。
意外としっくりくる。
2間続き以外の部屋のふすまも変更する事となりました。
伊賀でいう部屋(寝室で北西の角部屋。仏壇がある事が多い)が暗いので窓が欲しいとの事でした。
結果、機能的にも、意匠的にも良くなりました。
まとめ
今回は、工事前準備もほとんど施主様が実施してくれて、更に家の状態が良好という好条件だったので、予定通り工事が終了しました。
戸も軽くなり、家も明るくなり、施主様に喜んでいただきました。
また一つ勉強になりました。