はじめに

古民家再生やリフォームの仕上がりが思ったものと違う・最初の説明と違うという事が時々発生します。

どのような原因で起こるのでしょうか。

考えられる原因と対策について考えます。

 

工事後の姿の伝え方

工事後の仕上がりは、基本的に、図面やパース、言葉で伝えます。

これらの手段によって、施主、施工者共に同じものを頭の中に想像するわけです。

図面を理解するにも、経験や知識の差があり、同じことを考える事は、かなり難しいです。

このような事を理解し、なるべく、お互いの完成イメージが合致するよう、各々が努力する事は重要です。

 

先ずはイメージをはっきりさせる

イメージがはっきりしていないと、当然ながら工事仕上がり後の姿を伝える事ができません。

はじめは大まかで良いので、、工事後の様子を想像しましょう。

イメージが湧かない場合は、類似工事の写真などを参考にします。

設計提案を受けて、変更する事も普通にありますが、いずれにしても、工事前に決めておく必要があります。

壁の色などの詳細仕様は、工事後に決めても構いません。

 

コミュニケーション不足

図面や口頭で最終的な仕上がりを共有するのには、当然ながら綿密な打ち合わせが必要です。

1,2回の打ち合わせの後、施工者にお任せでは、施主の思った仕上がりになる事は少ないでしょう。

また、施主と施工者の立場の関係以外にも、施工側の社内の問題が、発生する事があります。

特に、営業と技術的な話を進めるようなシステムの会社は、要注意です。

営業が建築のプロであるならば良いのですが、そうでない場合、「営業から技術者に詳細が伝わっていない」という事も良く聞きます。

私が相談を受けた事例でも、「最終的に営業をクビにして、ごまかされた」とといううものがありました。

施主サイドとしては、設計の打ち合わせは設計者(担当者)と、工事の打ち合わせは施工担当者と、お金の事は営業担当者と、綿密に打ち合わせをする事をお勧めします。

 

契約前のリスクの説明がない

古民家再生やリフォーム工事では、予期しない事がおきる事があります。

例えば、柱の脚元が腐朽している、地盤の沈下などによる狂いが生じているなどです。

 

 

そのような事柄は、事前にわかる事もありますが、工事中に判明する事も多くあります。

基本的には、補修・改善対策を実施しますが、当然費用が発生します。

施主の判断で、契約通りという事になると、当然、その不良個所はそのままになります。

その箇所が原因で不具合が出ても、施工者は責任を取る事は難しいです。

また、施工精度や水平垂直の仕上がり具合も既設建物に大きく依存しますので、新築と同じ精度での施工が難しい時があります。

代表的な以上の様な事を含め、契約前に説明を受け、理解し、どの程度までが許されるのか、確認が必要です。

 

現場での説明、詳細図の作成、類似工事写真の活用

古民家再生、リフォーム工事では施工前の建物が存在します。

イメージが湧かない場合や、寸法確認をする場合など、水糸や、メンディングテープ等を用いて、現場で仮マーキングをする事があります。

詳細図や、類似施工写真を併用すると、イメージしやすいです。

 

工事中での可能な変更とその事に伴う金額変更の約束。

施工に至るまでも、施工中も、上記のような事から施工金額に差異が生じる事が、多々あります。

請負契約のまま、追加増減を認めないと、不良個所は約束に従ってそのままとなります。

そうなると、後々重大な問題が出てくるので注意が必要です。

工事費が追加される場合、その都度、見積・契約なのか、ある程度の金額提示+後ほど増減計算なのかを決めておく必要があります。

特に、「思ったより手間が掛からなかった」減額要素については、見落としがちなので、打ち合わせしましょう。

 

まとめ

大きなお金をかけて工事をする以上、施工者にまかせっきりでは、いろいろな意味でリスクが大きすぎます。

施主・施工者と同じ仕上がり・仕様を目標に工事を遂行するため、工事着工までに、手間を惜しまず、綿密な打ち合わせ・仕様確認を実施しましょう。

基本的に施工が始まれば、後戻りできないので慎重に計画を進めてください。

 

参考になればうれしいです。

 

 

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